FC2ブログ

武川佑 『落梅の賦』 ~騎馬、船の戦場面の描写に迫力があります。戦国末期の勢力図を鳥瞰して理解することのできる作品です。

 暑くなったので、寝室を1階北側和室に、書斎を2階北側に移しました。
 どの部屋も、クーラーは在るのですが、北の和室は、洒落たような小さな窓も無くて、雨戸を閉めてしまうと、朝8時を過ぎても、カーテンの隙間から陽の入る様なことも無くて、真っ暗なので気にいっています。
 また、北の書斎は、もともとは、私の書斎だったのですが、陽ざしが入らず、かといって天窓があって書物も読み易く、それでいてクーラーの効きが早いので気にいってます。本だらけで多少狭いのですが。

 このところ、書斎を変えて、本に囲まれた部屋になったら、現代美術史の本を読むのに夢中になって、ブログのアウト・プットを怠りました。しばらく、この状況が続くかもしれません。
 あっ、それから、ご同役と同じに、私も、庭の雑草取りに、疲れています・・。

 さて、きょうは、新聞書評で知った、本年4月刊行の戦国時代小説です。

武川佑 『落梅の賦』(講談社)

 著者・武川佑(たけかわ  ゆう)は、1981年生まれ。本書は、2016年デビュー後の第2作です。立教大学博士課程でドイツ文学を専攻(前期課程)し、書店員、専門誌記者を経て小説家になられたとか。

20190727165616e16.jpg 

 ところで、私は、本書に平行して、古書店で、400円で入手した、

市川正徳 『図解 江戸民族史』(けいせい)

を座右に置いて、《騎射戦がうみだした大鎧(よろい)》、《兵器とともに変化した戦争形式》や、《火縄銃》、《忍者》、《水術》などの知識を得ながら読了しました。
 ただ、小説を流し読みしては、勿体ない。

 物語は、分かりやすい。
 武田家滅亡間近の、
甲斐武田衆ご一門衆・穴山信君(のぶただ。後、梅雪)、
武田信虎の11子・武田信友
信友に従う佐藤信安(のぶやす。清安(せいあん)とも。)
の謀反を、主・武田勝頼の対比で、必然性ある説得力で描いたものです。

(以下、下記の「続きを読む」をワン・クリックしてお読みください。)

 本書冒頭の地図を見ながら、読み進むと、いままであやふやだった戦国末期の、武田、徳川、織田、北条、それに今川の動静がすこぶる理解できます。
 武田家に背き、そのことで評判の芳しくない、穴山信君(梅雪・・ネットで「アナ雪」と言っていたのが傑作ですが・・)を好意的に描いています。

 信長が本能寺で殺された後、堺に滞在していた穴山信君が、徳川家康と別行動をとった(こちらは、そして落武者狩りで殺された)理由を分析してくれていれば、さらに興味が沸いたのですが。

 騎馬戦や船戦の描写がリアルで迫力満点です。
 文中、人名を、山県三郎右兵衛尉昌景とか、何度もフルネームで書かれているのは、やや煩わしい。
 上から目線になって恐縮ですが・・、小説は、面白いのですが、何か、心に染みるものが無いんです。こういうときは、ブログ・アップも、やや遅れて仕舞うんです。

 著者は、武田の小説執筆中心で来たようですが、今後の新作に期待しています。★
スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

感動人

Author:感動人
 芸術全般を愛する団塊世代です。
 「引退後」、たっぷり時間をかけて、いろいろな芸術を初心にかえって学び、横断的に、楽しんでいきたいと思います。もうひとつ、心身共に健康に「年をとっていく」ための、生活のマネジメントも「同時進行」でお伝えします。
 のんびりと過ごしたいと考えています。お寄せいただくコメントなども、論争などは避けて、ゆったりしたお話をお寄せください。

最新記事
最新コメント
FC2カウンター
検索フォーム
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

記事のカテゴリ
読みたいテーマを選択してください。
リンク
RSSリンクの表示