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映画『クリムト エゴン・シーレとウイーン黄金時代』 ~フロイトや精神神経学者・エリック・カンデル博士の分析などを基に、世紀末のヴィーン全体像の中で解いていくクリムトとシーレ像です。

 暑いのか、寒いのか、服装に悩みながら、11日(火)朝、家を出て、現役時代からずっと贔屓にしている、大手町の床屋で、予約した10時半から11時50分まで、散髪。
 終えて、ちょうどビジネスパーソンが大挙してくる数分前に、近くのレストランに入って昼食を摂った後、銀座に出て、山の楽器裏の「シネスイッチ銀座」で、

映画『クリムト エゴン・シーレとウイーン黄金時代』

の14時半の回を観ました。

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 定員270名ほどのミニ・シネマです。
 驚くほど、人が入っていました。やはり、年配客(人のことは言えませんが)が多く、なんだか、老人ホームの映画会みたい。

 余談ですが、この映画館、随分、良作を公開します。予告編が上映された、次の、
「存在のない子どもたち」(レバノン、仏合作)や「北の果ての小さな村で」(仏)
は、是非観たいと思いました。

 さて、今回の映画は、先日、東京都美術館でも観た
グスタフ・クリムト(1862-1918)
と、その〈弟子〉、
エゴン・シーレ(1890-1918)
のドキュメンタリー映画です。

 ドキュメンタリー、と言っても、画家自身や作品を「解説」していくのではなくて、映画自体が、ひとつの「作品」と言えます。
 したがって、「ベートーベン・フリーズ」を詳しく知ろうと思っていると、残念ながら肩すかしを食ってしまいます。
 監督は、ミッシェル・マリー。

 世紀末、と言っても二人が活躍したのは、20世紀なんですが、その「時代」の風景を入念に描いています。精神科医・ジークムント・フロイト(1856-1939)が再三登場し、マーラー、ベートーベン、シェーンベルクも登場し、その意味では、フォーカスを相当広げています。
 特に、2000年のノーベル生物学賞・医学賞受賞者・エリック・R・カンテル(1929-)が再三「分析」を進めていき、この作品に大きな影響を与えているのも特長です。
 氏は、脳科学と芸術を結びつけた「芸術・無意識・脳 精神の深遠へ:世紀末ウイーンから現代まで」(九夏社・6,400円)の著作があります。

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 絵画そのものは、主に、クリムトの専門家・アルフレート・ヴァイデンガーやシーレの専門家・ジェーン・カリアなどが「解説」を進めます。

(以下、下記の「続きを読む」をワン・クリックしてお読みください。)


 それは、世紀末の官能性、シーレの病的官能性と死の予感の中にみえるヴィーン世紀末です。私が、〈予習〉や〈展覧会観賞記〉で紹介した、ゴットフリート・フリードル(美術史家)のようなクリムト観への〈突っ込み〉は見られず、〈通説〉と精神科学にフォーカスを広げて解説する感じですが、それでも、個々には難解な箇所もあります。

 あっ、新国立美術館で、「ウイーンモダン展」も、8月5日までですね。行かなくっちゃ・・。

 余談ながら、上映終了後、まだ、タイトルロール映写中なのに、明かりの入る脇の出口から(上映前に注意を促され、札も立っているのに)、堂々とドアを開けて、煌々と明かりを入れて出て行く人。そのあと、悪びれることなく同じ事をする人。その次も、もう一人・・。
 ちょっと頭を働かせれば分かると思うのに、どうして、年配なのにマナーが守れないのでしょうか。

 日曜日は、日生劇場に、オペラ「ヘンゼルとグレーテル」を観に出かけます。
 そう言えば、ここでも前回、最前列なのに、雑談したり、3回位平然と出たり入ったりしていた年配者に、信じられない大迷惑をかけられましたっけ。今度は、大丈夫でしょうね。また、雨の予報が出ていますが。

 最後に、不思議な話ですが、〈個人による、唯一の〉フランス通史、
ギヨーム・ド・ベルティエ・ド・ソヴィニー『フランス史』(講談社)
を読み始めました。668頁あります。★
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Author:感動人
 芸術全般を愛する団塊世代です。
 「引退後」、たっぷり時間をかけて、いろいろな芸術を初心にかえって学び、横断的に、楽しんでいきたいと思います。もうひとつ、心身共に健康に「年をとっていく」ための、生活のマネジメントも「同時進行」でお伝えします。
 のんびりと過ごしたいと考えています。お寄せいただくコメントなども、論争などは避けて、ゆったりしたお話をお寄せください。

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