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埼玉県立近代美術館で、異色の「ブラジル先住民の椅子」展と、「所蔵コレクション展」で、ルノワール「三人の浴女」などを鑑賞しました。動物の椅子は、目を見ていると、話しかけて来そうです。

 前回アップした、小説「落花」について、新聞批評がありました。
 朝日新聞12日(日)付け、「エンタメ地図 おすすめの3冊」という書評頁です。
 ここで、文芸評論家・末國善己氏は、この小説に、「戦争を抑止したり、終結させたりするために、文化には何ができるのかを問う」テーマを指摘されています。
 ウーン、そこまで気づかなかった。
 オペラや文楽のブログ感想は、後の新聞批評とほぼ一致した指摘をしているつもりですが、美術や文芸は、なかなか難しい。

 さて、その声明の小説、「落花」を読んだので、早速、国立劇場・7月の、「大人のための声明入門」と「大人のための雅楽入門」の切符を買いました。
 いずれも、開演前に「体験」コーナーに参加できます。
 発売初日すぐにネットに繋がりましたが、売れが早く、3列目と8列目と相成りました。特殊な催しの様に思いますが、結構、人気があるんですねえ・・。
 これに備えて、いま、東洋音楽叢書(6)『仏教音楽』(音楽之友社)
も、ゆっくり精読中です。610頁で、いささか骨が折れます。

 このところ、鴨長明の伝記、梓澤要の「方丈の弧月」を読んでいます。これも、次回くらいにアップできると思いますが、「方丈記」から得るイメージとかなり違った人物像です。

 さて、埼玉県立近代美術館(2階展示室)で、ちょっと変わった、
ブラジル先住民の椅子」展
を観てきました。

20190509163955b12.jpg 

 同時開催の、「所蔵コレクション展」(1階展示室)に、オーギュスト・ルノワール(1841-1919)最晩年の作品「三人の浴女」(1917-19)も出ているというので期待しました。

(以下、下記の「続きを読む」をワン・クリックしてお読みください。)

 ブラジル先住民の椅子は、どれも、ジャングルにいる身近な動物・・亀、猿、ジャガーアリクイ、コンドルなど・・の形をしています。鳥類は、より異世界に近いと考えられて、その形の椅子は、重要視されたとか。
 椅子は、長老やシャーマンが占有し、シャーマンは、聖霊からのメッセージを媒介するために椅子に座りました。より小さな椅子です。
 足つきの椅子は、男性のみのものです。女性は、平らな小学校の座布団の様な木の椅子を地面に置いて座ります。
 今回は、メイナク地方(ブラジル中部マトグロッソ州)の椅子が、多く展示されています。
 第2の部屋は、写真撮影可でした。

20190509164111569.jpg 

 椅子の製作は、ジャングルの丸太を切り、その場で、持ち帰り易いように大体の形に成形してから、集落で、表面を磨き、彩色して造っていきます。目には貝殻を埋め込みます・・と言った映像が流されている部屋は、冷房の効きすぎ。私、暑がりのくせに、冷房に弱いんです。

 さて、もう一つの、「所蔵コレクション展}では、入館してまず、ポール・ゴーギャン(1848-1903)の木版が6点、目につきます。
 そして、オーギュスト・ルノワール(1841-1919)の「三人の浴女」(1917-19・油彩)
さらに、ウジェーヌ・ドラクロア(1798-1863)の「聖ステパノの遺骸を抱え起こす弟子たち」(1860・油彩)。何れも、晩年の名作です。
 他には、コロー、ピサロ、モネの作品や、
書籍のポ-ル・シニャック(1863-1935)『ウジェーヌ・ドラクロアから新印象主義へ』(1899)が展示されています。

 第二室の、川合玉堂(1873-1957)の「山村春色」(1913)、「蓬莱暁色図」(1918)や
橋本雅邦(1835-1908)の「大和山水図巻」、「月夜山水」、
が特に良かった。
 他に、横山大観など。

 ギャラリー・ショップで、木の「こけし」様のものを売っていたので、「これ、ブラジルのですか・・」と聞いたら、「日本の作家さんのです」と言われ、反射的に落胆、不愉快な顔をしたかと反省しています。

 近く、国立博物館(上野)での「国宝 東寺ー空海と仏像曼荼羅」展にも行くつもりです。
曼荼羅世界を立体化した仏像が見物ですが、他は、惜しむらくは、会期前半のほうが、やや充実していたかも。もっと、早く行くべきだったかな。★
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Re: タイトルなし

 お久しぶりです。ブラジルの新聞社の所蔵品ということで、セレクトされたのが全て同じか分かりませんが、東京都庭園美術館館長のインタビュー映像が流されていました。
 さあ、座れるのは、一部、シャーマンとかだそうで、確かに、座り心地を試したくなりますね。保育園の椅子のようかな、と言ったら叱れるでしょうか。
 ところで、能楽堂に、まだ腰があがっていません。

この「椅子」、東京都庭園美術館でやっていたのときっと同じですよねえ。行こうかな、と思ったのですが座らせてくれないと知って、やめてしまいました。行けばよかったかなあ。
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Author:感動人
 芸術全般を愛する団塊世代です。
 「引退後」、たっぷり時間をかけて、いろいろな芸術を初心にかえって学び、横断的に、楽しんでいきたいと思います。もうひとつ、心身共に健康に「年をとっていく」ための、生活のマネジメントも「同時進行」でお伝えします。
 のんびりと過ごしたいと考えています。お寄せいただくコメントなども、論争などは避けて、ゆったりしたお話をお寄せください。

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