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ポール・シニャック《アニエールの河岸》を、埼玉県立近代美術館(MOMAS)で鑑賞しました。同じ部屋で、モネ《シヴェルニーの積みわら》や、瑛九《田園》も観られました。

 今朝、遅く起きたら、庭に少し雪が残っていました。
どおりで、昨夜、底冷えがしていたわけです。昨夜は、遅くまで、〈岩佐又兵衛〉に関する書物や、画集を観ていました。
 東京都美術館で始まった『奇想の系譜展』の〈予習〉です。この読書から多くの事を知りましたが、そのお話は後日アップします。

 ところで、10歳になった孫が、先月、「2分の1成人式」とかで、盛装して写真を撮りました。「2分の1」で、お祝いするとは驚きですが、孫ながら、その白皙秀麗な成長ぶりには、また、驚きです。
 私が、霜蓬の老鬢になる訳です。

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 先週、埼玉県立近代美術館(MOMAS)に行って来ました。
 ポール・ヴィクトール・ジュール・シニャック(1863-1935)の
アニエールの河岸》(1885 油彩・60.2×82.2)
を観たかったのです。

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 前々回、ジョルジュ・スーラ(1859-1891)のお話しをしましたが、きょうのシニャックは、点描法・・絵具を混ぜ合わせて色を作るのでは無くて、一つ一つを交互において組み合わせた調和から色を作ります・・をスーラから影響を受けています。
 ただ、スーラの点描法は、文字通り細かな点であるのに対して、シニャックは、やや横に長い線と言えましょうか。

(以下、下記の「続きを読む」をワン・クリックしてお読みください。)


 シニャックとスーラは、ちょうど1885年頃に出会いました。1886年の、ちょうどこの年に最後になった第8回印象派展には、二人が出展しています。1890年に、スーラが描いた《シニャックの肖像》(コンテ)もあります。

 因みに、アニエールは、セーヌ左岸、パリ郊外北西にあります。
 そう言えば、スーラにも「アニエールの水浴」(1883-84)という同じ地の作品がありますし、また、フィンセント・ヴィレム・ファン・ゴッホ(1853-1890)にも《アニエールのレストラン・ド・ラ・シーヌ》(1887)があります。

 1908年に、二人は、アンデパンダン展(無審査出品制の美術展)の創設メンバーになっています。
 その後、スーラは、31歳で早世しましたが、シニャックは、30年間、同会の会長も勤め、新印象主義の理論書も出版するなど、〈新印象派(後期印象派)〉の普及に大きな影響がありました。マティスも若い頃強い影響を受けています。

 埼玉近代美術館は、シニャックの《アニエールの河岸》を、昨年、2億9千万円で買い入れ、4月14日まで、常設展示しているのです。

 なお、展示されている常設展示室には、私の好きな、
クロード・モネ(1840-1926)の《ジヴェルニーの積みわら》(1888-89)や、
・・スーラ死後のシニャックは、モネの影響も受けています・・。

 私が、10代の頃、展覧会に意識的に行って、始めて熱中した、
モーリス・ユトリロ(1883-1955)の《旗で飾られたモンマルトルのサクレクール寺院》(1919)や、
 最近、理解してきた、
パブロ・ピカソ(1881-1973)の《静物》(1944)、
マルク・シャガール(1887-1985)、
なども展示されていました。

 このところこのブログで俎上になっている人物は、他にも、
グスタフ・クリムト(1862-1918)
サミエル・コートールド(1876-1947)
など、皆、同じ時期ですね。

 ところで、今回は、初見得した画家がいました。
瑛九(杉田秀夫 1911-1960)
です。
 色彩豊かな、油彩、フォトグラム(フォトデッサン。これをマン・レイは、レイヨグラフと呼称しました。)、コラージュ、版画の作品群を知ったことは大いなる収穫でした。
 死の3年ほど前から、さいたま市浦和区仲町に住んだそうです。

 余談ですが、瑛九の《田園》(1959)、テレビ番組「開運なんでも鑑定団」で、10万円で買ったものが5千万円と鑑定された作品ですが、今回、この作品も、凝った展示・・暗室で照度を調節しながら観られるが・・がされていました。

 別室で行われている企画展「インポッシブル・アーキテクチャー」も、テーマが、建設が不可能(インポッシブル)だったり、未完(アンビルト)だったりした建築作品、例えば、ザハ・ハディド《新国立競技場》などが出ていて面白そうで、日を改めて、もう一度訪れるつもりです。★

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Re: ありがとうございます。

 ありがとうございます。
 お久しぶりです。孫は、学校では、工作と休み時間が好き、とかで元気なのは何よりです。

お孫さん、おめでとうございます。楽しみですねえ。
プロフィール

感動人

Author:感動人
 芸術全般を愛する団塊世代です。
 「引退後」、たっぷり時間をかけて、いろいろな芸術を初心にかえって学び、横断的に、楽しんでいきたいと思います。もうひとつ、心身共に健康に「年をとっていく」ための、生活のマネジメントも「同時進行」でお伝えします。
 のんびりと過ごしたいと考えています。お寄せいただくコメントなども、論争などは避けて、ゆったりしたお話をお寄せください。

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