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柏耕一『交通誘導員ヨレヨレ日記』 ~街中で誘導員を見かけると、この本の内容が頭に浮かんで来ます。法制度の内容が初耳で面白い。

 今日は、東京地方は雪との予報でしたが、雪は降らず冷たい雨です。

 余談ですが、前回書いた、千葉の美術館に行くのに、その朝、久しぶりでラッシュアワーの電車に乗りました。
 勤めの方は、大半、駅構内を、小走りなのに、たじろいでしまいました。駅まで来る道では、保育園に子ども連れて行くお母さんの大半が、今は、電動自転車でスピードを出して、私の脇をS字にスイスイと走り抜けます。
 私も、昔、子ども二人(男の子)を自転車の前後に乗せて、毎日、保育園に行っていましたっけ。それを想うと懐かしさと大変さ、を思い出し、兎も角、邪魔な爺さんと思われないように、精一杯、早歩きしました。

 さて、本題です。
 今日、ご紹介する本の第一版発行が、2019年7月26日で、買ったこの本は、9月20日刊行の第三刷となっています。随分売れているんですねえ。何となく、興味が湧きますものねえ。また、書名と表紙のイラストが面白そうです。
 その本は、

柏耕一 『交通誘導員ヨレヨレ日記』(株式会社三五館シンシャ)

です。
 この寒い日も、働いておられるんでしょうね。

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 以前、似たように興味をひいた、
吉玉サキ 『山小屋ガールの癒やされない日々』(平凡社)
の感想をアップしたことがありますが、同じような傾向の本です。しかし、今回の著者は、出版の編集業務経験もあるので、細かい注釈を付けたり、図解があったりと、やはり、それなりの出来です。

 しかし、そのような業務経験もある人が、なぜ、よりによって交通誘導員の仕事 ? と思ってしまいます。読んでいると、どうも、仕事で借金を作って、おまけに、ギャンブルでも・・、と推測出来るんですが。
 こういう経緯があるからなのか、どうも文章に、鬱積(うっせき)したプライドのようなものが感じられます。
特に、自分が一番物わかりが良い人間で、常に、我慢している、というところが多くて、その上から目線的な書き方がやや気になります。

 それに、奥さんの記載が「大学出て恥ずかしくないの」とか、「近所にみっともない」とか、「今月はまだ金入れてない」とか、その言いようがきついくて、夫婦、上手く行っているのかしら、と思ってしまいます。

 本の内容は、「この本に人格者はほとんど登場しない」(96頁)と言うとおり、大半の会話は、
相手が、「てめえ・・・」、「てめえら・・」、「あんたよお・・」と言います。たしかに、交通誘導員に関係する世界の人間関係の苦労が伺われます。
 でも、まあ、これほど露骨では無くても、働いていたら、多かれ少なかれ、人間関係の苦労はどこでも多いものですが・・。

 この本で興味を得られたのは・・

(以下、下記の「続きを読む」をワン・クリックしてお読みください。)

警備業法》があるということや、当該法律で、交通誘導員は、「交通整理は、出来ない。あくまで任意の誘導を求める。」ということの認識や、
 誘導員に1、2級があって、また、国道や自動車専用道路で警備業務は必ず1級資格者が1名必要ということや、

 新任者の法定研修があり、基本教育と業務別研修で各5時間以上あって、現任教育・半期毎に8時間以上の研修が義務づけられていること、
 それを指導する(指導教官)のは、警備員指導教育責任者で、1~4号まである、といった制度論です。

 なかなか、細かい法律上の規定があるんですねえ。

 また、日々の仕事の流れは、会社の「管制」が仕事を割り振り、配置、手配をし、
現場では、まず朝礼上番報告(朝のスタンバイした報告)から始まり、日中の休憩・トイレ休憩(だいたい、併せて1時間)の取り方、業務終了後の、警備報告書下番報告(一日の終了報告)、
といったことが書かれています。勿論、賃金の話も出ます。
 70歳以上の高齢者が多い、と言いますから、トイレなんて、大変でしょうね。

 文中、少し、こき使われる、「手元」(土木・建築用語で見習い)の話も出ますが、こういう内輪話がもっとあると面白くなったのでしょうに。

 誘導員に関する法制度の話ほぼ「やっぱりそうだろうな」と、想像できる範囲内の話が多くて、「おー ! 」と言ったような目新しい話題は得られませんでした。
 でも、ま、たまには、このような本も気分転換にはなります。

 昨日から、
原田マハ『美しき愚かものたちのタブロー』と、
伊藤眞夏『深読み百人一首』
を読みはじめました。
 寒い日は、家で読書三昧に限ります。★
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Author:感動人
 芸術全般を愛する団塊世代です。
 「引退後」、たっぷり時間をかけて、いろいろな芸術を初心にかえって学び、横断的に、楽しんでいきたいと思います。もうひとつ、心身共に健康に「年をとっていく」ための、生活のマネジメントも「同時進行」でお伝えします。
 のんびりと過ごしたいと考えています。お寄せいただくコメントなども、論争などは避けて、ゆったりしたお話をお寄せください。

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