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大変な、オペラの協賛金集め

 私は、オペラが好きですが、オペラ、と言うものは昔からお金がかかり、歴史的には、有力なパトロンがいて発展してきたものです。現代でも、お金がかかり、また、集客に苦労するのは同じで、オペラ一回の公演は、私の経験したところでは、4000万円前後かかりました。

 私のいたホールは、1300席ぐらいですが、オーケストラ・ピットなどで300席ほど使えませんので、1000ぐらいの席で、比較的小規模なオペラ、ただし、レアな出し物です(ただし、自前のホールですから、ホール使用料は必要ありません、ということは、4000万以上のオペラ、ということになります。)。有名な出し物は、かえって首都圏では、お金のかけられるところにマケてしまいます。

 私のところの経験です。助成金、協賛金集めが大変です。まずは、銀行や証券会社などが運営している、芸術文化財団から助成金をいただくのですが、大体、一財団700万円前後で、2,3財団です。これで1400万円前後です。連続していただけるのは3年間などという制限もありますから気を使います。

 次は、一般企業です。昨今のように、景気が悪いと、真っ先にこのような「協賛金」は、カットされます。去年、総務部長が対応していただいたのに、今年はそうでないときなどは、「嫌な予感」がします。大体、50社くらいから御協力いただきますが、30万円以上は3社ほど。10から20万円が10数社。1から5万円が20数社ほど。これで300万円ほどです。

 あとは、入場料収入なのですが、これがよくないのです。昨年ですと秋の芸術シーズンの金曜日夜で59パーセント、日曜日の昼で81パーセントでした。一昨年は、64パーセントと76パーセント。1000万円強でしょうか。

 どこのオペラも、私の見る限り、ほぼ、基本的に、同じようなものです。

 しかも、招待者が結構多くて、昨年は、25パーセント、一昨年は28パーセント位が招待者となります。招待者は、助成金や協賛金をいただいた方やマスコミ(昨年、一番多い社で、一社8枚、次は4枚でした。)、評論家、学者などが多いのですが、空席があまり多いときには、よその関係業界の知人なども多くなります(もっとも、私も、ファンで、会員になっている二期会などは、P会員は、Wキャストの場合一回同等席で無料で観られる特典がありますが、そのような特典者は招待の範疇ではありません。)。

 余談ですが、私も、最近は、音楽会に行くと、受付脇などにある「ご招待者」チケット引き換え所に目が行ってしまいます。大体、招待で来ている、音楽関係者以外の方は、雰囲気ですぐわかります。しかも、結構よい席においでなので、高いチケットを自腹で買っていると、ちょっと、複雑な心境になることがあります。

 閑話休題。これですと、1500万円以上は赤字ですが、さいわい役所の市民のための事業、といって補助があります。これが無い場合は、本当に「勝負」です。大きなスポンサーを見つけるか、制作費を1000万円ぐらい落とすか(ですから、ホール使用料は結構ばかになりません。練習期間もあるのですから)、演目、演出(演奏会形式とか、バロックオペラのような小編成のオーケストラにするか)を工夫するか、PRを工夫する余地があるのでしょう。

 しかし、まあ、基本的に、これは、と思うオペラなどの芸術は、歴史にあるように「パトロン」が必要なのでしょう。ヘンデルなども、随分「営業で」苦労していますよね。先ほど、役所が出す、と言いましたが、出す方の役所も、現代におけるパトロンのあり方?、ということも知的に考える必要もあります。

 でも、このところ、小規模な「室内オペラ」やNPO団体のオペラなど、多様な発展があって、活性化しているところもあるのは大したものです。

 

 

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Author:感動人
 芸術全般を愛する団塊世代です。
 「引退後」、たっぷり時間をかけて、いろいろな芸術を初心にかえって学び、横断的に、楽しんでいきたいと思います。もうひとつ、心身共に健康に「年をとっていく」ための、生活のマネジメントも「同時進行」でお伝えします。
 のんびりと過ごしたいと考えています。お寄せいただくコメントなども、論争などは避けて、ゆったりしたお話をお寄せください。

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