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映画『荒野の誓い』 ~正視できない、殺された子を埋めるロザリーの慟哭。一方、近頃、希有な、甘い抒情的なラストです。白人・先住民間の対立の中で、生き方に悩む人々を描く、生真面目で、正統的〈西部劇〉です。

 このところ、我が家の庭で、秋の虫が、互いに会話しているような、呼び合っているような、重奏が聞こえます。☆

 さて、前回にご紹介した、国立西洋美術館「松方コレクション」で絵を見て以来、このところ、画家のハイム・スーチンに興味を持って、
・深水黎一郎『エコールド・パリ殺人事件 レザルティスト・モウディ』、
・ゲルダ・ミハエルス 『スーチン その愛と死』(美術公論社)、
・『カイム・スーチン(世界の巨匠シリーズ)』(美術出版社)
など3冊に耽溺しています。☆

 きょうは、映画に行って来ました。
 当初、ずっと観て来ているタランティーノ監督の、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」(2019)に行く予定でしたが、新聞評で知った映画のほうに行ってきました。 それは、

荒野の誓い』(2017・米国・135分)

です。
 原題は《Hostiles》(敵、仇)です。邦題は、ちょっと・・。

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 それにしても、この映画、上映館が少ない。
東京都内では、たった、2館だけ。どうして ?
 ウエスタンが流行らないから ? それとも、今時、白人と先住民との人種的憎悪と偏見の骨肉の争いは、時代遅れ ? でも、これは多分、「配給」が松竹、東宝といったところでは無いからでは・・。
 と言うわけで、始めての館、「新宿バルト9」に行きました。
 新しい館で、床の勾配がきつくて、前の席が気にならず、観やすいのですが、欠点があります。ロビーが広いのに小さな椅子が3脚しかありません。
 「どうして ?」と、通りかかった社員に聞きました。わからず。

 ところで、余談ですが、この日、暑かったので、チケットを買ってから、お隣の「追分だんご本舗」に行って、「抹茶氷あずき」(1,177円ほど)を食べて、体の熱をさまして、休憩していました。量が多く、若い女性は残していました。

 さて、映画・・。ほぼ満席です。
 私は、もともと、ウエスタンは、好きな分野ではあります。しかし、この映画は、〈ウエスタン〉と言うより、マカロニ・ウエスタンなどが出る前の生真面目な、正統的な〈西部劇〉という趣でした。

 印象に残ったところの結論から言いますと・・、
 開巻冒頭で、夫と幼い子ども3人(一人は赤ちゃん)をコマンチ族の残党に惨殺された、ロザリー・クウエイド役のロザムンド・バイク(1979-)が、めっぽう巧い。こちらの方が主役っぽいところです。
 特に、開巻冒頭から約1/4位まである、ロザムンドのPTSD(心的外傷後ストレス障害)の演技は、真に迫っています。

 一方、退役間近になって、先住民族を殺しまくった過去の栄光が、果たして栄光であったのか迷いが出てくる、ジョー・ブロッカー大尉役のクリスチャン・ベールも、内の苦悩が常に滲み出ていて、こちらも巧い。
 苦悩を抱えた二人が、最後、共の道を選んだのでしょう(あっ、言っちゃった。)
 二人の演技を引き出した、監督/脚本の、スコット・クーパーの功も見逃せないところです。

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 本作品は、全般的に、結構、殺戮場面などがある割には、むしろ、地味で重い映画です。
 物語は後述しますが、時間を追って、仲間が一人ひとり死んでいきます。
 まさに、映画の台詞にあるように、「戦争で人を殺すのはすぐ慣れたが、仲間が死ぬのは慣れない」、そういう感じです。

 物語は・・、
(最後の場面の「ネタバラシ」をしています。むしろ、その感動を伝えなければ、意味がありません。)

(映画冒頭、コマンチ族の残党がロザリー一家を襲う描写があります。平行して、騎兵隊がシャイアン族の酋長イエロー・ホークを手荒く捕らえ、連行する描写もあります。何度か出ますが、殺して頭の皮を剥ぐのは、インディアンばかりではありません。むしろ、白人が始めたとか。)

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国立西洋美術館『松方コレクション展』で、ハイム・スーテインの絵に邂逅し、感動しました。

 曇天の9月3日(火)午前中、まず、新橋に出て、NHK-TV『サラメシ』(毎週火曜日夜放送)で紹介された店《長崎街道》で、〈長崎皿うどん〉を食べた後、国立西洋美術館で開催されている

松方コレクション展

に行きました。
 チケット購入まで約10分待ちでした。

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 結論から言うと、この日、始めて観た、エコールド・パリ(パリ派)のハイム・スーテイン(1893-1943)の、「ページ・ボーイ」(1925)に感動を受けました。
 パリ国立近代美術館(ポンピドーセンター)からの特別貸与公開です。仏政府が、返還を拒んだ作品の一つというわけです。

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 ハイム・スーテインは、1923年にアルバート・C・バーンズがギヨーム画廊で見いだすまで、一枚も売れず、「汚し屋」と言われたり、生涯、苦労が多かったロシア出身のユダヤ人画家です。
 さらに、この日、常設展に行くと、なんと、同人の「心を病む女」(1920)が、展示されていました。こちらは、この美術館所有です。これに気づくとは、やはり縁があるのかもしれません。

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 思うに、近く東京都美術館で所蔵品が公開される、英国の繊維業界の実業家・サミエル・コートールド(1876-1947)の場合もそうですが、松方幸次郎(1866-1950)も、高い理想にたって、絵画を蒐集した往時の実業家の一人です。
 松方幸次郎は、第四代総理大臣松方正義の3男で、川崎造船所社長時代に、絵を蒐集しました。
 力を貸したのは、この展覧会で飾られている、「松方幸次郎の肖像画」を描いたフランク・ブラングインやロダン美術館のレオンス・ベネディットです。

 もっとも、松方幸次郎の場合は、関東大震災(1923)・第二次世界大戦(1940-)・昭和大恐慌による会社破綻(1927)など、さらには、英国の絵画保管倉庫火災(約900点喪失)、戦後仏国による接収(400点)などによって、蒐集絵画も随分散逸してしまいました。
 幸い浮世絵のほうは、国が買い、国立博物館に大半があるのは、同慶の至りです。

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 そのかわり、と言っては何ですが、日置幸三郎という人材が名を残しました。
 ナチスのフランス侵攻時に絵を、パリ郊外のアボンダンの自宅に絵を隠して、守りました。これから読もうと思っている、
原田マハさんの小説『美しき愚かものたちのタブロー』(文藝春秋)
は、多分、このあたりを物語にしているのでしょう。
 因みに、《タブロー》とは、キャンパス画を指すフランス語です。

 だいたいが、この国立西洋美術館は、松方コレクションの絵画返還をフランス政府と1953年から交渉し、1959年に返還された絵画を展示するために、ル・コルビジェの設計によって建てられたものです。建物自体も世界遺産に指定されています。

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計良宏文『ヘアメイク展』で文楽人形に邂逅しました。森村泰昌の(なりきり?)《自画像》にも興味を持ちました。

 「えっ、文楽人形がある !?」・・、と言うことで、

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 8月27日(火)、埼玉県立近代美術館で、会期末(9月1日まで)間近の、

『May I Start ? 計良宏文の越境するヘアメイク展』

を観てきました。

 計良宏文(けら ひろふみ)さんは、1971年生まれの、資生堂トップヘアメイクアップアーティスト(1992年入社)。
 資生堂美容学校卒業のとき80名が、一年後8名、さらに一年後1名だけ残り、資生堂で《TSUBAKI》ブランドなど多くを手がけ、《ドルチェ&バッバーナ》のオートクチュール・コレクションで100名のモデルを、スタッフ30名を指揮するなど、世界で実績を積んでいます。
 この道に入ったのは、高校生の時にビジュアル系バンドのコピーバンドをするなどこの方面に興味があったことが大きかったとか。

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 《ヘアメイク》とは、ヘアスタイリングとメイクアップの両方を指す言葉だそうで、文楽人形に当てはめると、〈かしら(頭部)〉の、頭部と顔を化粧で作ることでしょうか。
 May I Start ? は、ファッションショーで、モデルにかける言葉。

 第4室には、文楽人形が置かれ、壁には映像が流れています。写真撮影可です。
 人形を遣っているのは、勘緑(かんろく)で、文楽座で桐竹(1979-)勘緑→吉田(1986-1990。)勘緑として活躍し、独立後は、木隅社を主宰するフリーの人形遣いです。
 文楽では、桐竹勘十郎(二世。1920-1986)と吉田簑助(三世。1933-)に師事したとか。部外者ながら、簑助の元を去ったのは惜しい。
 最後の舞台は、1990年6月・国立文楽劇場の「仮名手本忠臣蔵」の千崎弥五郎でしょうか。

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 さて、余談ながら、私は、これまで女性の、服のファッションを見ていても、ヘアスタイルのほうにはそれほど気にかけていなかった様な気がしますが、これを機会に、女性のアタマも良く見ることになりそうです。

 この展覧会では、6人の女性アイドル・グループ(でんぱ組.inc)「いのちのよろこび」CDジャケットのウィッグや、
ヨウジ・ヤマモトのパリ・コレクションでの、モデルが、BGMでは無くて、自分の好きな曲をヘッドホンで聴きながらランウエイを歩く、そのヘアスタイルが、20数個の既製のヘッドホンで、パターンを変えて組み込まれているものや、ティッシュ・ペーパーをヘア・ジェルで固めて成形したウイッグや、偏向パールで色彩が変わるものもあります。
 展示は、このように多くのファッションショーの動画、さらに、多くのマネキン、ウィッグがあります。

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読んでから(『シスターズ・ブラザーズ』)、観ました(『ゴールデン・リバー』) ~原作(ブッカー賞受賞)も映画(フランス人監督)も、斬新的、見所満点の、父親からのトラウマ、心理的ゴーストから逃れる、無骨な兄弟愛の〈西部劇〉です。「考えられない結末」です。

 新聞書評欄を読んでいたら、英国の文学賞である〈ブッカー賞〉が、いかに権威があるかの記事が載っていました。
 そこに、たまたま、目についたのが、2011年の〈ブッカー賞〉の最終候補までいった作品です。それが、今日お話しする、

パトリック・デヴィット(茂木健・訳) 『シスターズ・ブラザーズ』(東京創元社)

でした。

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 ゴールド・ラッシュ時代の、西部の殺し屋、シスターズ兄弟(ブラザーズ)の物語です。
 カナダでも、4文学賞を受賞し、日本では、2014年「このミステリーがすごい」第4位にもなっています。

 映画のほうは、
 2018年、米仏羅西合作作品の

『ゴールデン・リバー』(監督・ジャック・オーディアール【仏】)

で、7月5日から公開されました。
 ヴェネチュア国際映画祭やフランスアカデミー賞を受賞しています。

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 まずは、原作を読み終え、9日(火)に、「日比谷シャンテ」で映画を観て来ました。
 上映2時間前に、チケットを買い、余談になりますが、日比谷シャンテ3階にある、きわめて特色ある良質な書店「HMV&BOOKS 日比谷コテージ」で、本を見て、終映後に行く食事場所の見当をつけて(結局、地階の「五穀」で、金目鯛の煮付けを食べることに決めました)いたら時間がすぐ潰れました。

 さて、この映画は、ネットの『口コミ』でも、ほとんど、結末は、書かれていません。そうでしょうね、この手の映画では、考えもしない結末ですからね。
 で、私も、結末を書いて仕舞うのは失礼だと思って、書くのは止めにします。(ただし、最後の★の後に「追記」しておきますので、どうしても知りたい方は、どうぞ。

 で、まず書物・・、

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映画『クリムト エゴン・シーレとウイーン黄金時代』 ~フロイトや精神神経学者・エリック・カンデル博士の分析などを基に、世紀末のヴィーン全体像の中で解いていくクリムトとシーレ像です。

 暑いのか、寒いのか、服装に悩みながら、11日(火)朝、家を出て、現役時代からずっと贔屓にしている、大手町の床屋で、予約した10時半から11時50分まで、散髪。
 終えて、ちょうどビジネスパーソンが大挙してくる数分前に、近くのレストランに入って昼食を摂った後、銀座に出て、山の楽器裏の「シネスイッチ銀座」で、

映画『クリムト エゴン・シーレとウイーン黄金時代』

の14時半の回を観ました。

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 定員270名ほどのミニ・シネマです。
 驚くほど、人が入っていました。やはり、年配客(人のことは言えませんが)が多く、なんだか、老人ホームの映画会みたい。

 余談ですが、この映画館、随分、良作を公開します。予告編が上映された、次の、
「存在のない子どもたち」(レバノン、仏合作)や「北の果ての小さな村で」(仏)
は、是非観たいと思いました。

 さて、今回の映画は、先日、東京都美術館でも観た
グスタフ・クリムト(1862-1918)
と、その〈弟子〉、
エゴン・シーレ(1890-1918)
のドキュメンタリー映画です。

 ドキュメンタリー、と言っても、画家自身や作品を「解説」していくのではなくて、映画自体が、ひとつの「作品」と言えます。
 したがって、「ベートーベン・フリーズ」を詳しく知ろうと思っていると、残念ながら肩すかしを食ってしまいます。
 監督は、ミッシェル・マリー。

 世紀末、と言っても二人が活躍したのは、20世紀なんですが、その「時代」の風景を入念に描いています。精神科医・ジークムント・フロイト(1856-1939)が再三登場し、マーラー、ベートーベン、シェーンベルクも登場し、その意味では、フォーカスを相当広げています。
 特に、2000年のノーベル生物学賞・医学賞受賞者・エリック・R・カンテル(1929-)が再三「分析」を進めていき、この作品に大きな影響を与えているのも特長です。
 氏は、脳科学と芸術を結びつけた「芸術・無意識・脳 精神の深遠へ:世紀末ウイーンから現代まで」(九夏社・6,400円)の著作があります。

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 絵画そのものは、主に、クリムトの専門家・アルフレート・ヴァイデンガーやシーレの専門家・ジェーン・カリアなどが「解説」を進めます。

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柳亮 『近代絵画史』(美術出版社)を読み、重木昭信 『音楽劇の歴史』を読んで、さらに、ドナルド・キーン 『オペラへようこそ!』を読むと、「時代」の臨場感を感じて、絵画・音楽一体となって、すこぶる理解が進みます。

 はじめに、余談になりますが、6月から、「二期会オペラ愛好会」に再入会しました。約1年ぶりでしょうか。
2020-2021シーズンの出し物が、「ルル」、「フィデリオ」、「タンホイザー」、「ファルスタッフ」・・など、充実しているから、良い席をとるためです。

 きょうの、本題です。
 最初、漫然と読んでいた3冊の本でしたが、読み進めるうち、一本の流れとなって、面白さと、知識が何倍にもなった感じを経験しました。

 まずは、1冊目・・、

柳亮 『近代絵画史』(美術出版社)

 古書店で、300円で買いました(元値は、3,200円)。棚にあるのが、すぐ、目に入ったのです。
 美術批評家・柳亮(1903-1978。本名・伊藤義治)の、1974年(昭和49年)に出版された第5刷目の書籍です。

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 近代絵画史、とありますが、ほとんど印象派を中心にした記述で、その前後。
レアリズム印象派風景画新印象派キュービズム
と、印象派が、なぜ、どのように誕生し、さらには、その先どのようになって行ったが、分かりやすく書いてあります。

 印象派、といっても、内実は様々ですから、それと、その行く先をきちんと説明されているほうが興味を持てるわけです。
 その中で、〈風景画〉というものも、その意味の重要性が理解出来ると、絵を見ていても理解が違ってきます。
 それに、本書では、特に、日本の浮世絵の影響について、再三ふれられているのに気づきます。その影響の大きさを再認識させられました。

 平行して、2冊目・・、

重木昭信 『音楽劇の歴史 オペラ・オペレッタ・ミュージカル』(平凡社)

 上記の印象派の時代、音楽では、ワルツからオペレッタの時代になって来ました。
時代が、新興ブルジュアや一般市民層の比重が高くなったからです。
 この本は、音楽劇の歴史を、消費者、つまり観客層の変遷の視点から書いています。
 音楽と絵画の流行を、時代のスケール(物差し)に並べて比較して見ると、すこぶる面白い。
 本書は、アメリカのミュージカルについての記述など、最高に面白かったので、次回以降、詳細にご紹介したいと思っています。

 さらに、3冊目・・、上記2冊の知識を下敷きに・・、

ドナルド・キーン 『オペラへようこそ!』(文芸春秋)

を読むと、著者が書いている作品が、生き生きと、理解出来ます。

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 ところで、実は、古書店で、柳さんの本のほかに、一緒に買った本があります。
『マネ』(府中市美術館)
『印象派と20世紀の美術 フィラデルフィア美術館展』(東京都美術館)
『ポスト印象派』(同朋舎出版)
『絵画の知識百科』(主婦と生活社)
です。

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(承前)、「雅楽」の〈予習〉が続いています。余談に、群ようこさんの〈たべっこどうぶつ〉の話など・・。

 前回に続いて、まだ、雅楽の予習をしています。
 国立劇場の7月公演に備えているわけですが、我ながら真面目。と、言うか、新しいことを知れば、やはり面白いのです。
 で、夜は、このところずっと、書斎で、
笹本武志 『はじめての雅楽 笙・篳篥・龍笛を吹いてみよう』(東京堂出版)
のCDで、『平調 越殿(天)楽』の、笙(しょう)、篳篥(ひちりき)、龍笛(りゅうてき)の「唱歌」の楽譜(古典譜)【写真は、龍笛の譜】を聞き、口パク(?)して、最後は、管弦(合奏)を聴いています。

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 難しい・・。写真で、〈早四拍子(はやよひょうし)〉の〈早〉は小拍子です。小さい黒丸から黒丸までまでを4拍にとり、小拍子の4回に1回は、拍子〈太鼓〉がうたれるのが〈四拍子〉となります。
 〈拍子八〉は、太鼓を打つのが8回です。

〈末二拍子加〉は、最後の太鼓2回分の打物パターンが変わることです。
〈後頭十二〉とは、重頭の3行目を演奏したら、1,2行目を(各行二返ずつ)演奏するので、その拍子(太鼓)が12回あることです。
〈重頭(じゅうとう)〉は、1行目に戻ることで、
 斜線と横線は、息つぎ(ブレス記号)で、〈止手〉は、曲を終える終止形です。
・・勉強中で、正確で無かったらゴメンナサイ。

 ところで、もう一冊、

遠藤徹 『美しき雅楽装束の世界』(淡交社)

という大判の写真集を観ています。
 因みに、表紙【写真】は、《陵王(蘭陵王)》です。獰猛な仮面を着けて、戦で、部下を鼓舞した北斉の蘭陵王長恭(ちょうきょう)です。素顔は、優し過ぎたようです。

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 これは良い本です。
 装束の着方や、装束名も、写真で、細かく書いてあって、参考書としては、最良書です。

 国立劇場で演じられる「還城楽(げんじょうらく。「見蛇楽」とも。)」(左方【さほう。中国大陸系楽舞。因みに、右方は、高句麗・百済・新羅の朝鮮半島系です。】)も載っています。動きの激しい〈走舞〉で、蛇が出てくるのが面白い。

 そう言えば、令和最初の大嘗祭悠紀(ゆうき。畿内より東)・主基(すき。畿内より西)の舞は、悠紀が栃木と主基が京都で、選出されましたね。

 話が全く変わって、余談になりますが・・、

 毎月、数冊読んでいる出版社小雑誌の中で、『一冊の本』6月号(朝日新聞社)で、群ようこさんのエッセイ「まいにち食べる」(40-44頁)が目につきました。
 氏は、健康に非常に気遣っておられる記事がよく載るのですが、今回は珍しく〈おやつ〉の記事です。

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7月・国立劇場公演に備えて、「雅楽」の基礎を予習してみました ~寺の梵鐘の音の調子の話や「徒然草」の逸話を知って、「時代」の理解には、音楽も含めた広範な知識が必要と改めて感じました。

 息子から、「3L」の大きなビワが送られて来ました。
 私の好物と知ってから、ここ数年、5月始めには温室物、6月には露地物、と、2度送ってくれます。
 それまで、大好物ながら、自分では買わず、周囲も気に止めなくて、我家の庭のビワの木にも実がならず、ほとんど食べませんでした。晩年にこんなに食べられるとは。死んでも、位牌に供えてくれ、と言っています。

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 さて、今日は、楽器の琵琶(びわ)の話もします。
 7月に国立劇場で、午前中「大人のための声明入門」、午後「大人のための雅楽入門}があります。
 午前と午後の間に2時間ほどあるので、お隣の「ホテル・グランドアーク半蔵門」で、「松花堂弁当」を予約して、食べるのが楽しみですが、それは兎も角、本題の予習を始めました。

 書斎から取り出して来たのは、一度は読んだ、
東儀秀樹 『雅楽ー僕の好奇心』(集英社新書)
です。
 (なお、誤植があります。この時点で第4刷ですが、「篳篥(ひちりき)は、いとかしがましく、秋の虫をいはば、轡虫(くつわむし)などの心ちして、うたて、け近くきままほしからず。」は、清少納言「枕草子」の、218段では無くて、204段です。)

 もう一冊、
笹本武志 『はじめての雅楽 笙・篳篥・龍笛を吹いてみよう』(東京堂出版)
CD付きです。こんな高価な本、買っていたんだ・・。

 前者は、2割くらいある、著者の自慢話がやや鼻につきますが、雅楽の説明は、詳細で役にたちます。
 ここで、「徒然草」などが引用されていましたので、
新潮日本古典文学集成『徒然草』(新潮社)
も座右に置きました。219,220段に、大徳寺や神護寺の寺の鐘が、「五行説」の影響でしょうか、雅楽の「調子」に調製されているなどの話があったからです。

 手取り早く、その段の要約を知りたいと、
橋本治 『絵本 徒然草 上・下』(河出書房新社)
を繰ってみましたが、219、220段は、省略されていました。雅楽は、専門的な話になりますものね。で、仕方なく、原文で読んでいきましたので、後述しておきます。
 一応、基礎知識がついて後に読むと、219段は、「楽器を責めず自分の腕を責めよ」的な、なかなか合築のある話です。

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映画『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』を観ました ~「図書館は本・・」では無い。そのことを、約50の、高度で、貴重、新鮮な実践活動を4時間近くの映像で観ることが出来ました。「凄い !」の一語につきます。

5月28日(火)10時10分から、神保町・岩波ホールで、

映画『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』

を観ました。

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 朝9時に劇場に着き、3番目でした。この日(回)は、ほぼ満席です。
 この劇場は、定員200名ほどなので、最良席は、最前列です。見上げるようにはなりません。上映時間は、3時間40分
 《エクス・リブリス》(ex libris)とは、《蔵書票》のことです。

 名匠、フレデリック・ワイズマン監督の〈ドキュメンタリー〉作品ですが、いわゆる、普通に想像するような、映像に解説が付くような形式ではありません。
 解説などは一切入らず、図書館で行われる講演、研究会、会議・ディスカッション、各種イベント、それに勿論、司書や図書館バックヤードの仕事などをじっくり映していきます。 どれも内容は、可成り水準の高い議論などですので、観るにはそれなりの覚悟が必要です。

 私が、特に、印象に残ったのは・・、
「読書会」での、ガルシア・マルケスの「コレラの時代の愛」についての参加者の議論です。聞いていて興味が沸き、一度読んでみようと思いました。

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『クリムト展』を観賞しました ~ かつては埋もれていて、後世になるほど人気が出たクリムト。さすが、《ベートーベン・フリーズ》の全面を観られたのは、感動しました。でも、どうして、この全面図版のグッズが、1点、直輸入品の小さな説明紙片しか無いのでしょうか、残念です。

 5月24日(金)に、東京都美術館で、

『クリムト展』

を妻と鑑賞しました。

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 まずは例の通り、新橋の第一ホテルで、ランチ・バイキングを済ませてから、上野に向かいました。バイキング、ブッフェは、食物が置かれた〈場所勘〉に慣れているのがポイントです。

 さて、グスタフ・クリムト(1862-1918)については、すでに、このブログ(2019・1・4付け)で、詳細に〈予習〉しています。

 そこには書かなかったのですが、クリムトの生年には、ロンドンとパリで印象派に大きな影響を与えた日本版画(クレポンジャポネ)展が開催されています。
 クリムトにも影響が皆無では無く、今回の展示にもそれが仄めかされています。
「近代絵画のドアを開けるべく鍵を入れたのはマネ、その鍵は日本版画」と言われるほどです。
 日本版画は、技法的な面だけでなく、反官営芸術のデモクラティックな面への共感もあったでしょう。そういうアンチ・アカデミズム時代の、クリムト、と片隅に置いて絵を観て行きましょう。

 また、一方で、クリムトは、かつて、美術史の書籍などでは、あまり取り上げられておらず、近時、人気が出て来ました。そのことについての批判もあります。
 そのあたりの理由を記事にしたものが無いか、ネットでも探しましたが、ありませんでした。私の、持っている図書から、最後に、少し触れることにしましょう。

 なお、余談ながら、28歳で早世し、クリムトを慕っていた画家、エゴン・シーレ(1890-1918)との、交流を描いた、
ドキュメンタリー映画「クリムトとエゴン・シーレ、ウイーン黄金時代」(監督・ミシェル・マリー)
が、6月に、公開されるのは楽しみです。

 この展覧会のポスターは、《ユディットⅠ》(1901)。
 額に〈ユディットとホロフェルネス〉とあるにもかかわらず、〈サロメ〉と呼ばれて来ました。
 自ら手を下して殺し、切り落としたホロフェルネスの首はほとんど画面の右下外で、性の欲望を顕示するファム・メタルつまり〈宿命の女〉として描かれています。
 それも、欲望に引きずられて男を殺した能動的な女では無く、官能に負けた女、得体の知れない「威嚇する存在」です。
 ファム・メタル、威嚇する存在は、後述する《ベートーベン・フリーズ》と同じように、女性の役割の変化による不安、男の自我の危機が下地にあると言われます。これをクリムトは、アレゴリーの世界に押し込めました。

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 今回の目玉作品は、当然、複製画ですが、全面の《ベートーベン・フリーズ》。

 1902年の漆喰塗りの作品を、1970年にオーストラリア政府が買い上げて修復し、同時に複製も創られました。複製は1984年ヴェネツアで公開され、修復されたオリジナル版は1986年初公開されました。
 今回の展覧会でも、一部屋が本作品に当てられています。

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国立博物館(上野)で「特別展 国宝 東寺ー空海と仏像曼荼羅」展を鑑賞しました ~時を忘れる、ということを経験した、圧巻の110点の彫刻、曼荼羅図、法具などでした。「特別展 美を紡ぐ 日本美術の名品ー雪舟、永徳から光琳、北斎まで」も鑑賞しました。

 5月14日(火)、雨が降りそうなので、9時に家を出て、上野の国立博物館(上野)で、

「特別展 国宝 東寺ー空海と仏像曼荼羅展」

を鑑賞しました。

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 特に、第四章の部屋では、約20体の仏像彫刻に、時がたつのを忘れて、あちら、こちら、と何度も観ました。お寺と違って、フロアに置いてありますから、横からも、後ろからも観られます。
 奥の荘厳な、如来像も良いですが、さすが、明王像は迫力があります。菩薩像・・後で、違いをご説明しますが・・も、修行中の特色が面白い。
 唯一、《写真可》の「帝釈天騎象像」の前では、人だかり。でも、近寄れない混みようではありません。

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 「両界曼荼羅」・・これも後でご説明します・・も、相当、予習した甲斐あって、ポイントをよく観られました。
 3時間近くいたでしょうか、その後、昼食抜きで、別会場・別料金の、

「特別展 美を紡ぐ 日本美術の名品ー雪舟、永徳から光琳、北斎まで」

も観ました。

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 これが、また凄い。
狩野永徳(1543-90)「唐獅子図屏風」(左は、狩野常信)や「檜(ひのき)図屏風」(1590)、
雪舟「秋冬山水図」、
長沢芦雪「花鳥遊魚図巻」(「奇想の画家」の一人です。)、
さらには、
藤原定家筆「更級日記」写本(原本は、失われています)
といった、まるで、教科書か美術書でも観ているように、「超」有名作が目白押し。こちらは、2時間近くいました。

 この日は、「日本庭園」も公開されていたので、欲張って、そちらも散歩したら、おなかが減ってクラクラしてきました。
 間にレストランに行ったのですが、満員であきらめたのです。

 ところで、先にお話ししますが、日~月曜日は、5月国立劇場「通し狂言 妹背山婦女庭訓」に参ります。〈通し〉(10時30分~21時)公演なので、隣のホテルに泊まって、2日に分けて鑑賞に参ります。

 (以下、少し詳しく書きますので、「続きを読む」をクリックして、時間をかけてお読みください。必ず、鑑賞のご参考になると思います。)

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埼玉県立近代美術館で、異色の「ブラジル先住民の椅子」展と、「所蔵コレクション展」で、ルノワール「三人の浴女」などを鑑賞しました。動物の椅子は、目を見ていると、話しかけて来そうです。

 前回アップした、小説「落花」について、新聞批評がありました。
 朝日新聞12日(日)付け、「エンタメ地図 おすすめの3冊」という書評頁です。
 ここで、文芸評論家・末國善己氏は、この小説に、「戦争を抑止したり、終結させたりするために、文化には何ができるのかを問う」テーマを指摘されています。
 ウーン、そこまで気づかなかった。
 オペラや文楽のブログ感想は、後の新聞批評とほぼ一致した指摘をしているつもりですが、美術や文芸は、なかなか難しい。

 さて、その声明の小説、「落花」を読んだので、早速、国立劇場・7月の、「大人のための声明入門」と「大人のための雅楽入門」の切符を買いました。
 いずれも、開演前に「体験」コーナーに参加できます。
 発売初日すぐにネットに繋がりましたが、売れが早く、3列目と8列目と相成りました。特殊な催しの様に思いますが、結構、人気があるんですねえ・・。
 これに備えて、いま、東洋音楽叢書(6)『仏教音楽』(音楽之友社)
も、ゆっくり精読中です。610頁で、いささか骨が折れます。

 このところ、鴨長明の伝記、梓澤要の「方丈の弧月」を読んでいます。これも、次回くらいにアップできると思いますが、「方丈記」から得るイメージとかなり違った人物像です。

 さて、埼玉県立近代美術館(2階展示室)で、ちょっと変わった、
ブラジル先住民の椅子」展
を観てきました。

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 同時開催の、「所蔵コレクション展」(1階展示室)に、オーギュスト・ルノワール(1841-1919)最晩年の作品「三人の浴女」(1917-19)も出ているというので期待しました。

(以下、下記の「続きを読む」をワン・クリックしてお読みください。)

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《令和》・初日は、「鋸山」のハイキングをしました ~連休の渋滞、雨を避けられて、かつ、膝に痛みも無く、息子に案内されて、妻と久しぶりの〈ハイキング〉を楽しみました。

 「たまには、体を動かしたほうが良い・・」、と言う息子の勧めで、妻共々、ハイキングに行って来ました(写真中央が私、左が息子。)

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 場所は、息子が好きだという、千葉県富津市金谷にある「鋸山(のこぎりやま)」です。
 《平成》最後の、30日(火)に、妻と、千葉-海浜幕張に入って、どうにか予約できた《ホテルフランクス》に一泊。
 余談ですが、このホテルのバー風のブッフェ《スリービーラウウジ》は、洒落ていました。フリ-・ドリンクで、種類が豊富です。部屋の周囲には、ハンド・メイドの書籍が並んでいます。

 《令和》になった、1日(水)、8時に、息子が手配した〈シェアカー〉(へえ、レンタカーじゃなくて、こんなのがあるんだ)で、ホテルにお迎え。南房総に向かいました。雨もやんでいます。

 渋滞無く、高速を1時間ほどで、到着。駐車場もまだ余裕がありました(因みに、帰り時は、「満車」で、待ちの長蛇の列になっていました。「夜までに入れるの ?」 と思ってしまうほどの、行列でした。)。
 まずは、並ばずに、スイスCWA社ゴンドラの〈ロープウエー〉で、山の中腹「十州展望台」に。展望台で保田海岸などのパノラマで、絶景です。

 さっそく20分ほど歩いて、山頂展望台〈地獄のぞき〉。

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いよいよ、それから、3時間ほどハイキング
 大半が石の階段と、雨でやや泥濘んだ登山道。木の根っこが滑り易い。

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「ギュスターヴ・モロー」展 ~〈サロメ〉やギリシャ神話絵画の〈色彩の衝撃〉と、二人の女性たちへのあたたかい眼差しに感動しました。

 《平成》の世も、大詰めと相成りました。

 まずは、10月の、神奈川県民ホールのオペラ「カルメン」の最前列席をゲット。その日は、鑑賞後、ホテルで寛ごうと、お隣のホテルエドモント横浜も予約しました。現役の昔から、一段落後は、ホテルで一人になって休むのが好きなんです。
 もう一つ。澤田瞳子『落花』を読み始めました。そこに、〈梵唄(ぼんばい〉、つまり、〈声明〉(経典の読誦(どくじゅ)法)のことがさかんに出てきます。
 で、国立劇場で、7月に〈声明〉の公演があるので、チケットを買うことにしました。

 さて、4月25日(木)、雨の合間をぬって、妻と《パナソニック 汐留美術館》で行われている、

「ギュスターヴ・モロー」展

を鑑賞してきました。

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 因みに、この美術館は、ギュスターヴ・モロー(1826-1898・72歳)の教え子であった、ジョルジュ・ルオー(1871-1958)の作品を蒐集しています。
 ルオーは、《ギュスターヴ・モロー美術館》の初代館長も1903年から勤めました。

 この日、まずは、行きつけの《新橋第一ホテル》のランチ・バイキングで腹ごしらえしてから、パナソニックビル4階にある《パナソニック 汐留美術館》に行きました。
 ポスターは、ギュスターヴ・モロー晩年の「一角獣」(1885)、つまり、けがれなき女性にしかなつかないユニコーンです。
(ユニコーンについては、このブログ、2019年2月20日の記事をご参照ください。)

 美術館に到着して、まずは、広いロビーで、映像「ギュスターヴ・モロー美術館」(制作・NHKエデュケーショナル)を観てから、入館しました。

 本展は、フランスの、
《ギュスターヴ・モロー美術館》(パリ9区、ピカール広場から、約500mのラ・ロッシュフーコー通り14番地にあり、26歳から死ぬ72歳まで住んだ、石造り4階建てのモローの元邸宅で、油彩850点、水彩350点、デッサンなど7,000点が展示されています。)
の協力を得た展覧会なので、美術書でよく観られる主要な作品は。ほぼ展示されているのが、素晴らしい。

 作品を観ていくと、神話からの幻想世界を描いた作品が大半ですが、やはり、同時期にエドヴァール・マネ「草上の昼食」(1863)らのパティニヨール派~印象派の画家も出た頃で、一昔前の歴史画(物語画)とは違うのは一目で印象づけられます。

(以下、下記の「続きを読む」をワン・クリックしてお読みください。)

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《アップルファーム わたせせいぞうギャラリー》を訪ねました。豪徳寺と世田谷八幡宮もお参りして、すっかり日焼けしました。

 このところ、展覧会に行くのに備えて、『ギュスターヴ・モローの世界』(新人物往来社)や、再び、大きく重い、ゴットフリート・フリードル『クリムト』(ベネディクト・タッシェン出版)、それに、鴻巣友季子『謎とき「風と共に去りぬ」』(新潮社)を読んでいましたが、妻が、わたせせいぞうギャラリーに行きたいと言うので、腰を上げました。

 小田急・成城学園前から徒歩で5分もかからない場所にある、
わたせ せいぞう(1945-)さんの

《アップルファーム わたせせいぞうギャラリー》(世田谷区成城5-2-15)

に行きました。
 個人の住居を訪問する感じで、靴を脱いで部屋に入ると、狭い部屋に作品がぎっしり展示してあります。

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ちょうど、第97回企画展
「虹色のHappy Time」展(3月26日~6月23日)
が開催中です。
 余談ですが、ほんの少し前に、小澤征爾さんの邸宅があります。

 一通り鑑賞後、帰りには、書物
『あの頃ボクらは若かった』(毎日新聞出版・2018出版)
を買いました。

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 そう言えば、1968年のザ・スパイダースに「あの時君は若かった」という曲がありましたっけ。
 本に、1964年代-95年代〈極私的クロニクル〉と書かれています。ちょうど、71歳の私とほぼ同年代ですね。
(欲を言えば、ここで販売しているのですから、サイン入りにして欲しかった。)
 
 見学後、行きに通過した、小さなイタリアンのお店、
《TRATTORIA成城》(成城5-1-23)
で、ランチ〈ゆっくりコース〉(2,000円)を食べました。
 周囲は、皆、元気いっぱいのママ友グループばかり。
 トラットリアとは、一般的に、リストランテと違って、オステリア(居酒屋風)、バール(喫茶風)とやや似た、家庭的なレストランのことです。

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「ラファエル前派の軌跡」展 ~ターナー、バーン・ジョーンズ、ロセッティなど、自然でわかりやすい絵画を堪能しました。ラスキンの「現代絵画論」も見られました。

 前回お話ししたように、丸の内・三菱一号美術館で、13日(土)朝10時から、

「ラファエル前派の軌跡」展

を鑑賞してきました。
 ポスターは、後述する、ロセッティの「魔性のヴィーナス」(1863-68頃)。

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 盛期ルネサンスの画家・ラファエロ・サンティ(1483-1520)については、ルネサンス様式の完成者として知っていますが、ラファエロ「前派」とは何 ? 
 ラファエロ(因みにこれは英語読みで、伊語読みではラファエル)「前」とは、ラファエロを含んだ「前」、それとも、1483年よりも前 ?、それとも、37歳で死にましたが、初作品の1501年よりも前 ?、「派」って何・・?。

 「前」は、当然、それを含みません。含んだ時は「以前」です。法律用語でもそうですね。
 さきほど、「ルネサンス様式の完成者」と言いましたが、それで、レノルズが、1769年に開校した英国ロイヤル・アカデミー付属美術学校は、ずっとラファエロを中心にした古典重視の絵画教育をしていました。

 それに、1848年、反旗を翻したグループというか、秘密結社のような団体が、「ラファエル前派兄弟団」(「P.R.B」《Pre Raphaelite Brotherhood》とサインしました。)の7人です。つまり、ラファエロより前の初期ルネサンス絵画に戻ろう、という理念を掲げていました。
 その理念は、「人間を主役にする」あるいは「自然に忠実な絵画製作」、神の創造物である完全な自然をありのまま表現する、とも言いましょうか。また、細密な人物描写や遠近法を使った均整のとれた美よりも、純粋・素朴な精神性、道徳性を重んじているとも言えましょうか。

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日生劇場「音楽レクヤー・オペラとメルヒェン」 ~ ドイツ人の家庭第一主義を知ることによって、オペラ「ヘンゼルとグレーテル」を芯から良く理解できました。質疑で、多くの音楽談義も聞けました。

 4月13日(土)。午前中は、丸の内の《三菱一号館美術館》で、《ラファエル前派の軌跡展》を観て、久しぶりの《レバンテ》・・数十年前、移転前の店によく行きました・・でランチ後、14時から《日生劇場》の6月オペラ、《ヘンゼルとグレーテル》関連企画の

「音楽レクヤー・オペラとメルヒェン」

を、日生劇場7階会議室で聴講しました。
 なお、ラファエル前派美術展の感想は、後日アップする予定です。
 この日の講演は、
西洋音楽史・岡田暁生
指揮者・角田鋼亮
のお二人。角田さんがピアノを弾いての解説が沢山入ります。

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 さて、エンゲルベルト・フンパーディンク(1852-1921)の
3幕のメルヒェン劇「ヘンゼルとグレーテル」(1893・12・23初演)
を理解する〈切り口〉は、この日、2つでした。

 一つは、ドイツの家庭です。
 兎に角、ドイツ人は、特に、大半を占めるキリスト教プロテスタントは、家庭を大事にする、家族第一主義です。それは、聖なる家族、と言っても良いほど。
 ほのぼのとした家庭で、お母さんが暖炉で焼くクッキーをミルクで食べるのが、あたたかい〈おうち〉のシンボルです。
 イタリアやフランスのように、リキュールの入ったケーキなど論外です。
 クリスマスには、みんなプレゼントを買いに行き、「ヘンゼルとグレーテル」のオペラは、日本の《第九》のように公演されます。
・・オペラ「ヘンゼルとグレーテル」(以後、ヘングレと約します。)は、このような土壌で育ちました。《お菓子の小さな家》などと言う発想は、ドイツだから成立しました。

 アヴァンチュールやリキュールの香りのするイタリアなどでは、無理。
 第一、イタリアオペラで、ドイツ人歌手が、このような〈あたたかいおうち〉ムードを持ち込んで、オペラが台無しになることさえあります。
 ショパンに、もし、〈あたたかいおうち〉の匂いがしては台無しなのと同じです。

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5月の国立劇場、「妹背山婦女庭訓」のチケットを買えました !! 嬉しくって、記事にしちゃいました。

 5月の国立劇場(東京)は、「妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん)」の《通し》です。

 通しは、平成22年に、大阪・国立文楽劇場まで行って観た覚えがあります。ブログを始めて2か月目くらいでしたっけ。したがって、感想もまだ短い。

 今日、10時から、《あぜくら会》(国立劇場会員)チケット先行発売があり、第一部、第二部ともに、7列目・上手ブロックの最良席を買うことができました。ダメかと思ったのですが・・。
 10分前から、もうネットに繋がらなかったのですが、10時8分頃、繋がりました。一瞬、慌てました。
 買えた20分後、再び画面を出してみると、もう、ほとんど売れていて、私の買った日の第二部は、後ろのほうに、残り17席だけでした。(これじゃ、一般発売に買えるわけはありませんワ)

 久しぶりの〈通し〉。文楽は、壮大な叙事詩で、《端場》(登場人物や場所を説明)の本分も守って、約10時間かける重要性がそこにあります。

 今回は、久しぶりに、劇場隣の、〈ホテルグランドアーク半蔵門〉も、既に予約してあって、二日かけて(一日目は二部、二日目は一部)、ゆっくり鑑賞する予定です。

 今回、妹山背山の段の、定高(さだか)は、呂勢太夫(人形:和生)、大判事は、千歳太夫(人形:玉男)のようですね。

 22年は、営業上の理由からか、イレギュラーに、3段目を一部に持ってきて、2段目を二部にしていました。今回は、順番どおりで、3段目は二部になり、結構です。
 因みに、平成22年は、定高は、綱大夫、大判事は、住大夫だったんですね~。吉野川の桜に、悲嘆の極みの旋律大落し・・。ああ、楽しみです。★

東京都美術館『奇想の系譜』展を観に行きました ~〈江戸のアヴァンギャルド(前衛)〉、あるいは、人とは違う〈狂なる精神〉の絵画を楽しみました。

 コートも要らない暖かさの、3月5日(火)に、湯島天神の梅を観て、行きつけの「厳選洋食さくらい」で昼食後、妻と、
上野・東京都美術館で、

『奇想の系譜 江戸絵画ミラクルワールド』展

を鑑賞しました。
 平日と言うのに満員です。

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 本展は、
辻惟雄(つじ のぶお 1932-)「奇想の系譜」(美術出版 1970)
に基づくものです。
 なお、この「奇想の系譜」のほかに、同氏の「辻惟雄集 5」(岩波書店)に収められた「岩佐又兵衛ー浮世絵をつくった男の謎」(1971)は、岩佐又兵衛論の集大成とも言われます。この日は、これも読んでから来ました。

 「奇想」(コンチェット)の語は、鈴木重三(1919-2010。近世文学・絵画研究家)が、国芳に奇想という形容をしたところに拠るようで、
 辻氏は、いわゆる、〈流派史的江戸絵画史観〉の縦割りでは無くて、江戸時代の、主に、
「寛永」、「元禄-享保」、「宝暦-明和-天明-寛成」、「寛成以後」に、
流派ならざる流派〉の、〈江戸のアヴァンギャルド〉画家として
括りました。今回は、その作品を集めたものです。

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高階秀爾さんの講演と、『インポッシブル・アーキテクチャー 』のギャラリー・トークの両方を聞きに、再び埼玉県立近代美術館(MOMAS)に行きました。良い講演でした。

 暖かい、16日(土)、再び、埼玉県立近代美術館に行きました。周囲は、広い広場です。 因みに、この建物の設計は、黒川紀章です。

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 先日、ポール・シニャックの《アニエールの河岸》(1885)を観に常設展に来た時、再び、企画展に来ることにしていたので、2回入ればモトが取れる、「美術館フレンド」の年間家族会員(5,000円。因みに一人での個人会員は、3,000円)に入会しておきました。
 ですから、この日は、館内を、自由に、迅速に動けます。

 まず、13時半からの、
同館が、2億8千万円で買い入れた絵画の、「《アニエールの河岸》取得記念特別講演会」、を文化勲章受章者・日本芸術院会員である、

高階秀爾(1932-)の「ポール・シニャックと西洋近代美術の展開」

を聞き、15時終了後、15時からの

『インポッシブル・アーキテクチャー ~もうひとつの建築史~ 』

の学芸員による、ギャラリー・トークを聞けたわけです。

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 高階秀爾講演会は、開場の約1時間前に行ったのですが、もう行列が出来ていました。後ろに並んだ高齢のご婦人は、懐かしい、パラフィン紙をかけた岩波新書を読んでいました。
 開場時間を早めての入場です。さすが、1時間前からの行列なので、前列2列目の良席をゲット。

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ポール・シニャック《アニエールの河岸》を、埼玉県立近代美術館(MOMAS)で鑑賞しました。同じ部屋で、モネ《シヴェルニーの積みわら》や、瑛九《田園》も観られました。

 今朝、遅く起きたら、庭に少し雪が残っていました。
どおりで、昨夜、底冷えがしていたわけです。昨夜は、遅くまで、〈岩佐又兵衛〉に関する書物や、画集を観ていました。
 東京都美術館で始まった『奇想の系譜展』の〈予習〉です。この読書から多くの事を知りましたが、そのお話は後日アップします。

 ところで、10歳になった孫が、先月、「2分の1成人式」とかで、盛装して写真を撮りました。「2分の1」で、お祝いするとは驚きですが、孫ながら、その白皙秀麗な成長ぶりには、また、驚きです。
 私が、霜蓬の老鬢になる訳です。

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 先週、埼玉県立近代美術館(MOMAS)に行って来ました。
 ポール・ヴィクトール・ジュール・シニャック(1863-1935)の
アニエールの河岸》(1885 油彩・60.2×82.2)
を観たかったのです。

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 前々回、ジョルジュ・スーラ(1859-1891)のお話しをしましたが、きょうのシニャックは、点描法・・絵具を混ぜ合わせて色を作るのでは無くて、一つ一つを交互において組み合わせた調和から色を作ります・・をスーラから影響を受けています。
 ただ、スーラの点描法は、文字通り細かな点であるのに対して、シニャックは、やや横に長い線と言えましょうか。

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映画『ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー』に感動しました。小説「ライ麦畑でつかまえて」と、作家サリンジャーの〈全体像〉が理解できました。本当に良い映画を観ました。

 2月4日(月)、4月並の暖かさということで、有楽町・日比谷に出て、〈TOHOシネマズシャンテ〉で、
ダニー・ストロング監督・脚本・製作の、

『ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー』

(2017年・109分)を観ました。

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 上映は、日に2回上映で、3時15分を選んだ(あと一回は、18時)ので、入場前に、隣のシャンテ3階の書店に行くつもりで、やや早めに家を出ました。
 ところが、驚くなかれ ! シャンテは、全館休業でした。

 仕方ないので、前にある〈東京ミッドナイト日比谷〉の展望ロビーに行って、スマホで、《ライ麦畑でつかまえて》の〈予習〉を30分ほどしました。余談ですが、こちらのビルも、月曜日休みのレストランが幾つかありました。

 さて、近時は、《キャッチャー・イン・ザ・ライ》と言うほうが多いようですが、《ライ麦畑でつかまえて》は、もう半世紀くらい前に読んだきりで、内容をほとんど忘れていますので〈予習〉に及んだのですが、この予習が良かった。

 映画冒頭、いきなり〈ホールデン・コールフィールド〉と出て来ても、「ああ、《ライ麦畑でつかまえて》の主人公だ」と解りますし、2度ほど写る回転木馬(メリーゴーランド)も、「ああ、最後の雨のメリーゴーランドシーンに出てくる」と解ります。
 また、全編を通じて通奏低音のように、「ライ麦畑で遊んでいる子ども達が、崖から落ちそうになったときに捕まえてあげる、ライ麦のキャッチャー」という言葉が頭から離れません。

 ところで、私の、ほぼ半世紀ほど前の読書は、ほとんど、反抗期の少年の青春物語風な理解だったように思えます。
 この映画を観たら、それは違います。
 もっと、深い背景、意味があります。青春の出来事は、いわば、〈仮託〉の一つかもしれません。

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楽しみ ! マネの「フォリー=ベルジュールのバー」のシュゾンに会える ~9月に 《コートールド美術館展》 が開催されます。

 少し早いのですが・・・、
 4月23日から7月10日の《クリムト展》に続いて、
 9月10日から12月15日まで、上野の《東京都美術館》で、《コートールド美術館展》が開かれます。

 《コートールド美術館展》では、私の好きな、
エドゥアール・マネ(1832-1883)、最晩年、51歳の、
カフェ・コンセールの「フォリー=ベルジュールのバー」(1881-82。油彩・96×130)、
が観られます。

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 カフェ・コンセールは、サーカスやオペレッタが楽しめる劇場にあるバーです。
 ジョルジュ・オスマン(1809-91)のパリ改造計画によって出来た大通り(グラン・ブールヴァール)沿いに出来た、そこで最大の人気だったのが、「フォリー=ベルジュール」です。
 絵のモデルは、そこの女性バーテンダー・シュゾン。彼女が見つめるのは誰なんでしょうか。
「退屈している」のか、「悲しがっている」のか、「すねている」のか「明るく生き生きしている」のか諸説あります。

 後ろの鏡に写るのは、ブルジョワ階級の人々、はかない陽炎のようです。
 左上には空中ブランコ乗りの靴先だけが見えます。(靴先だけ絵の端に描かれている絵は、「オペラ座の仮面舞踏会」(1873-74)にもあります。)

 その下の黄色い手袋の女性は、晩年の恋人・メリー・ローラン(1849-1900。高級娼婦)、その後ろには、女優・ジャンヌ・ドマシー、左には、シュゾンをマネに紹介したアンリ・デュプレが描かれているとか。
 画面右隅の 帽子の紳士には、コートールドが、自分自身を重ねたのでしょうか。
 忠実に描かれた卓上の酒瓶。バラの花オレンジは、娘の服の色とコントラストになっています。
・・まさに、観る者の気分を反映する何か、があります(エルンスト・ヴェリゲン館長)。

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新年特集:『グスタフ・クリムト』 ~世紀末を革新的な絵と行動で疾風し、多くの恋人と庶子を持ち、多くの飼猫に素描を囓られた、その人生と絵画を鳥瞰してみました。

 今春(4月23日~7月10日)、上野の「東京都美術館」で開催が予定されている、「グスタフ・クリムト」展。
 世紀転換期オーストリアの歴史的画家といわれている、クリムトについて、その絵画と人生を予習してみました。久しぶりに約1万2千字の長文です。

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 展覧会のチラシは、《ユディットⅠ》の上部が写っています。チラシをめくると、左から、早世した弟エルンストの子どもヘレーネの肖像、アッター湖畔のカンマー城Ⅲの風景画、パトロンの妻であるオイゲーニア・プリマヴェージの肖像画。さらに、頁を繰った最後には、《ベートーベン・フリーズ》もありますが、正面の壁(第2の壁)部分です。これらについて、順次、以下に説明します。

 これを書くために読んだのは、古書で買った、大判フルカラーの240頁の、

ゴッドフリート・フリードル『グスタフ・クリムトー女性の姿をした世界』(ベネディクト・タッシェン出版)

と、参考書として、

平松洋 『クリムト 官能の世界へ』(角川新書)※2018年1月刊行

です。
 前者では、西欧の読者が既知であろうところを後者では説明が入っているので、有益でした。やはり、何事も、参考書というものが必要です。
 ムンク展に行った時に持ち帰ったクリムト展のチラシと、手に入った良質な古書で、クリムトへの興味が広がりました。

 クリムトは、女性画、寓意画、風景画そして官能的な素描画で知られますが、絵の解釈は、なかなか容易ではありません。しかし、両書を読み終えると、朧気ながら感じるところが多々出てきました。

グスタフ・クリムト(1862-1918)は、
父:エルンスト・クリムト(1834-1892)【彫版師で、ボヘミア農家の出。8歳のとき両親とウイーンに移住】と、
母:アンナ・クリムト(1836-1915;旧名フィンスター)【ウイーン出身】
との間に、ウイーン中心部から約7km離れた、バウムガルテン(現ウイーン市14区)のリンツアー通り247番地に生まれました。 
 なお、弟2人、エルンストとゲオルクも下記同校で学び、彫刻師、彫金師で、クリムトの為に多くの額縁を作製しています。

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謹賀新年 本年も よろしくお願い申し上げます

謹賀新年

本年も  よろしく お願い申しあげます

 私は、干支にあたり、72歳と相成り、「先行き」の時間もやや頼りなくなって参りました。
 しかし、やはり、《凋(しぼ)める花の色なくても にほい残れるが如し》でありたいと思っています。

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 運動嫌い、孤独好きながら、家事好き、読書・美術・オペラ・歌舞伎大好き、なので、72歳を迎えても全く苦痛ではありません。これが私なりの、「老い光」というのでしょうか。
 それに、このブログを続けられる限りは《幸運・無事》だと思っています。

 今、歳とって思うのですが、退職前3年間、特別養護老人ホームの施設長(理事)を勤めたこと、さらに、退職後6年間、地域で、民生委員・児童委員を勤めたことが、老後にとって大いなる収穫でした。

ところで、年末年始の読書は、大部な次の書物です。
正月、孫や息子たちと遊び、話す合間に読んでいます。

宮地尚子 『傷を愛せるか』(大月書店)
イングリッド・ローランド、ノア・チャーニー 『「芸術」をつくった男』(柏書房)
森洋子 『シャボン玉の図像学』(未来社)
それに、
クリムトの絵画集も再読しています。

 最初の、宮地書は、暮れに「本の旅人」(角川書店)で知った本で、著者の繊細な心が伺われ、心が洗われるがごとき書です。
次の2冊は、今までの読書の流れですが、「シャボン玉・・」は、正月早々、「ウァニタス」(「人間は泡沫なり」!)と「メメントモリ」(「死を想え」!)を考える、逆に、正月だから相応しい書かもしれません。
 読んでいて、フェルメールは、アムステルダムを中心とした、《ウァニタス・ブーム》の影響を受けていなかったのか?という疑問などが起こっています。カラヴァッジョには、《リュートを弾く人》(1595-1596)などがあります。
 この議論は、後に感想をアップした時に話題にしましょう・・。
 いずれも、年初の読書としては、充実しています。
 あっ、新刊、
原田マハ 『常設展示室』(新潮社)
も積んであります。こちらは、好きな作者ゆえ、ゆっくり、読み出します。★

(写真は、銀座鳩居堂のウインドウです。)

年賀状を書き終えました。年末の余興に、ブログ筆者を知っていただくこともあって、今年一年の、私の「日々の暮らし」、もご紹介してみます。

 年賀状を書き終えました。今年は、例年よりも、数日、早かった。
 年賀状、と言っても、もう、印刷は止め、枚数も、例年少なくして行って、今年は、15枚だけです。
 その代わり、と言ってはナンですが、一枚一枚、心を籠めて文章を練ります。書く葉書は、《銀座鳩居堂》製が主です。

 まず、いつも、12月に入ると、普段書き溜めた「読書メモ」を繰って、遣える言葉を探します。
 例えば・・、
元上司・仲人さんには、「鶏舌(けいぜつ)を一片賜りたい」とか、友人には、「久闊(きゅうかつ)を叙して語りあう」とか、「琴瑟(きんしつ)相和す」(夫婦間仲睦まじいこと)・・とか、
「鴻雁の歩(こうがんのひしくい)」(よたよた歩く)は、未だ早い、とか。「しぼめる花の色無くても、にほい残れるが如し」は、昨年遣ったなとか・・。

 来年は、私の干支(72歳になります。)なので、私の名前の由来との関係を、中国の古典からひいて書きましたが、これを書いたのは主に息子たちだけ。私史のようなものですからね。

 で、一人ひとり、一枚一枚、語るように心を籠めて書いていきます。
筆記具は、ウオーターマンの万年筆。文末には、花押の印を押します。花押を縮小して印にした特注品です。
 切手は、年賀切手。これは、妻が、書き終えた葉書を読みながら、丁寧に貼付してくれます。
今年は、珍しく、妻に、「巧い、良い文章ねえ」と始めて言われました。もう、人生の終わりが近くて良い文章が書けたのかも。

 さて、今年は、特に、一年のんびり暮らしました。
夏の避暑も、億劫になって行きませんでした。
 毎朝、起きるのは8時。お茶を飲み、新聞小説だけ読んでから、朝風呂に入ります。心筋梗塞を起こさないようにゆっくりと・・。出る時には風呂を流して、洗います。

 出て少しすると、妻が、デパ地下かスーパーに朝の買い物に出かけます。体に悪いので、妻は、少し何か食べてから出かけます。
 風呂を出た私は、少し休憩して、洗濯・洗濯干し、家中の掃除、ベッド・メーキング(冬は、虫が入らないので窓を開け放してハタキをかけます。)をします。冬でも、少し汗ばみます。

 妻が帰ってきてから、11時近くに食事。食後に必ず甘いものを食べるのは、止めれば良いと思いつつ止められません。したくないことは、あの世に行ってからしよう、と思っています。
 食後、新聞を隅々まで読み、2階の書斎で、1時頃から5時頃まで読書。
今は、グスタフ・クリムトの美術書と、METオペラの本など数冊を読んでいます。クリムトは、このブログの《新年特集》にする予定です。

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 途中で、洗濯を取り込んで畳んだり、アイロンかけをすることがあります。3時前後に、1階に下りて行って紅茶を飲みます。また、少し、甘い物を。
(たまに、運動を兼ねて、書店・古書店廻り、デパート・ホームセンター廻りをします。)
・・「筆硯塵を生ず」。

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『ルーベンス展』 ~リアリズムに満ちた巨大な《バロック画》から、情愛に満ちた子どもまで、素晴らしい展覧会で、今年、私のベスト最上位です。午後は、《ムーミンSTORY~リトル・ミイの秘密~》も観て、《スナフキン》のフィギュアを買いました。

 12月5日(水)、妻と、上野の国立西洋美術館に行ってきました。
美しい銀杏の下に、ロダンの《考える人》が映えています。

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 この日鑑賞したのは(いよいよ!)、

『ルーベンス展 ーバロックの誕生ー』

です。
 今年、私の最も感動した展覧会、でした。

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 会場は、第1章 ルーベンスの世界、に始まって、2 過去の伝統、3 英雄としての聖人たちー宗教画とバロック、
4 神話の力ーヘラクレスと男性ヌード、5 神話の力ーヴィーナスと女性ヌード 6 絵筆の熱狂、7 寓意と寓意的説話、
まで約70点が展示されています。

 午前11時頃に入場しましたが、それほど混雑はしていません。

 まずは、地下ホールに下りて、最初に、アントワープ聖母大聖堂
(アントワープ市の守護聖人・聖母マリアを祀る、ネーデルランド最大の聖堂)の3枚の祭壇画、
十字架昇架の三連祭壇画》(1610-1611頃)、
十字架降架の三連祭壇画》(1611-1614頃)、
聖母被昇天》(1626頃)、
を4K映像で見せています(6分)。シアターは、椅子に座れます。

 例の、ウイーダ(マリー・ルイーズ・ド・ラメー)『フランダースの犬』に出る作品です。
 素晴らしい画質で、《降架》の女性の〈涙〉まで見えました。書物の図録では、分かりませんでした。
 因みに、出口のグッズ売り場では、3連に折りたたんだこれらの絵を売っています(500円)ので、隠れた部分、特に、裏を鑑賞するのにお薦めです。

 最初、2枚目の展示が、小さいが、《クララ・セレーナ・ルーベンスの肖像》。
1623年に12歳で死んだ第一子の愛らしい肖像です。続いて、子どもの絵《眠るふたりの子ども》(因みに、この館所蔵です。)もありますが、肖像に限らず、大きな寓意絵画でも、脇の子どもの絵が見事な写実で、どれも可愛い。
 どうか、子どもの表情を見落とさないでください。

 例の、
聖アンデレの殉教》。
(スペイン・マドリードのサンタンドレス・デ・ロス・フラメンコス王立病院礼拝堂所蔵)
はさすが、迫力があります。
 アンデレは、12使徒の一人で、ペドロ(本名は、シモンで、イエスの後継者を任せられました。殉教後の墓は、「聖ペテロ」の名がついたサンピエトロ大聖堂です。)の弟です。
 ナザレ近郊のガリラヤ湖で兄と魚をしていたときにキリストに声をかけられました。磔刑の十字架がX字形なのは、キリリストと同型なのを避けたためとか。

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ウイーダ『フランダースの犬』(ポプラ社) ~どう言う話だったかなと、気になって、「ルーベンス展」に行く前に、児童書を再読しました。

 上野の国立西洋美術館で開催されている、『ルーベンス展』に行く前に、気になっていた、児童書を図書館の児童書コーナーで借りて来て読みました。
 多分、子ども時代に読んだと思うのですが、筋を忘れてしまっていたからです。

ウイーダ(マリー・ルイーズ・ド・ラメー。英国)・高橋由美子・訳、
『フランダースの犬』(ポプラ社)

です。

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 美術展で、
 アントワープ聖母大聖堂(アントワープ市の守護聖人・聖母マリアを祀る、ネーデルランド最大の聖堂です。)の3枚の祭壇画、
《十字架昇架の三連祭壇画》(1610-1611頃)、《十字架降架の三連祭壇画》(1611-1614頃)【写真】、《聖母被昇天》(1626頃)
を、4K映像で公開されていると言うのです。

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 因みに、1626年夏に、ルーベンスの妻・イザベラが死んでいます。17年間の結婚生活でした。また、1623年には、娘・クララ・セレナが12歳で死んでいます。クララの肖像画(1618頃)も、ルーベンス展に出ています。

 特に、《十字架昇架》と《十字架降架》は、『フランダースの犬』で、少年ネロと愛犬パトラッシュが、その前で凍死する絵画です。

 『フランダースの犬』は、アントワープの街外れフランダースの村に暮らす、食物にも事欠く、アルデンヌ生まれの貧しいネロ少年と、荷車を引いて病に斃れ、残忍な飼い主に瀕死で捨てられたところをネロが助けた、フランダース生まれの犬パトロッシュの物語です。

 少年は、画家志望で、アントワープ大聖堂の《十字架降架》を見たいのですが、有料で、とてもかないません。

 ネロは、ネロを育てていた、80歳を越えるジェハン・ダースが死に、おまけに、盗みの濡れ衣を着せられて村八分になり、いよいよ困窮します。
 食べ物も無くなって、家賃も支払えずに家を追い出され、食の糧になろうという、教会の絵のコンクールに応募した結果を確かめに、街に出かけます。
 老いた男が、倒れた木に腰掛けている木炭の白黒の絵でした。
 しかし、優勝したのは、港の管理人の息子で、ネロは落選しました。

 クリスマスの夜中、真夜中のミサの後、開いていた扉から、教会に入ったネロは、愛犬パトラッシュをしっかり抱いて、ルーベンスの絵の下で、凍え死にます

 ネロ死後、高名な画家が、コンクールに応募したネロの絵を見て、賞を取るにふさわしかった少年を、弟子にしたいと探していたのですが、既に、手遅れでした。

 後悔した街の人は、硬く抱き合って引き離せないネロとパトラッシュの遺体を同じ墓穴に埋葬しました。
・・という物語です。

 悲しい物語で、欧米では、ハッピーエンドに改作しているようですが、我が国では、原作どおりです。

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映画『ミケランジェロ:愛と死 (アート・オン・スクリーン)』 ~壮大な、素晴らしい彫刻を、上下四方から接近して見られた、感動の時間でした。

 一昨日に続いて、ドキュメンタリー映画「アート・オン・スクリーン」の

『ミケランジェロ:愛と死』(90分)

を観てきました。
 「ルーベンス展」を観るためにも、ルーベンスに影響を与えたミケランジェロを早く見たかったのです。

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 10月の『フィンセント・ファン・ゴッホ:新たなる視点』、一昨日の『私は、クロード・モネ』に続いての鑑賞です。
 プロデューサーは、フィル・グラフスキー、
 監督は、デビッド・ビッカースタッフ
の2017年・英国映画です。

 映画は、
ミケランジェロ・ディ・ロドヴィーコ・ブォナローティ・シモーニ (1475-1564)
の創作を想像させるような、静かに大理石を削る場面から始まり、その人生と作品を紹介していきます。
 特に、例えば、日頃、教会の、暗い、高い位置に置かれている彫刻作品を、上からも、近くからも詳細に見られるのは映像ならです。

 その人生は、既に、生前に書かれた伝記、
ジョルジョ・ヴァザーリ『画家、彫刻家、建築家列伝』(1550)、
アスカニオ・コティヴィ『ミケランジェロ伝』
が多く引用されます。後者は、ミケランジェロの弟子で、伝記は詳細です。

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映画『私は、クロード・モネ (アート・オン・スクリーン)』 ~ピアノ伴奏と書簡文の朗読で絵画を綴っていく、静謐な90分でした。

 小春日和(ドイツでは、老婦人の夏、と言うそうですが)の中、シャツ1枚の軽装で、27日(火)15時から、映画を観てきました。
 ドキュメンタリー映画「アート・オン・スクリーン」

『私は、クロード・モネ』(90分)

です。

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 10月11日に、『フィンセント・ファン・ゴッホ:新たなる視点』を観ています。あと一本、『ミケランジェロ:愛と死』を観る予定です。
 プロデューサー:フィル・グラブスキーのドキュメンタリー映画ですが、なかなかの高水準です。

 オスカル=クロード・モネ(1840-1926)については、4月18日の本ブログで、
原田マハ『ジヴェルニーの食卓』(集英社)
が、11歳の少女時代から55歳まで、ずっとモネの力になったオシュデ・ブランシュの側面から描いているのを紹介しました。見事な着想です。

 今回の映画は、全編、モネの約2,500通の書翰を編集して・・、
少年時代のル・アーブルと風景画家・ブータンの出会いから始まって、カミユとの結婚、
アルジャントゥイウでの生活、デュラン・リュエルの支援、
パトロンのエルネスト・オシュデ一家との生活、カミュの死(1879)、
オシュデの妻・アリスとの交際・結婚(1892)、
ジュヴェルニーでの生活(1883-)、アリスの死(1911)、
そして、オランジェリー美術館への「睡蓮(すいれん)」の大作製作、死(86歳)までを、主要な絵画作品を紹介しつつ描いていきます。

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プロフィール

感動人

Author:感動人
 芸術全般を愛する団塊世代です。
 「引退後」、たっぷり時間をかけて、いろいろな芸術を初心にかえって学び、横断的に、楽しんでいきたいと思います。もうひとつ、心身共に健康に「年をとっていく」ための、生活のマネジメントも「同時進行」でお伝えします。
 のんびりと過ごしたいと考えています。お寄せいただくコメントなども、論争などは避けて、ゆったりしたお話をお寄せください。

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